「お金が貯まる人の家はきれいだ」と聞くことが、よくある。
反対に、部屋が散らかっている人はお金も貯まらない、という話もある。
もちろん、掃除をすればお金持ちになるわけではない。科学的にも、掃除と資産形成の直接的な因果関係が証明されているわけではない。
ただ、私自身の生活を振り返ると、掃除とお金の管理には共通する習慣があるように思う。
私は昔から掃除が嫌いではない。家の中に物が出しっぱなしになっていたり、収納が乱れていたりすると落ち着かない。だから、普段から片付け、物を置きっぱなしにしないようにしている。
その結果、家の中に何がどこにあるのかをだいたい、いや、ほとんど把握できている。
「これはどこにある?」と聞かれても、すぐに答えられる。もちろん、妻の領域については私の管理外だが。笑。
考えてみれば、これは家計にも似ている。
我が家は家計のほとんどを、私が管理させていただいている。
いくら持っているのか。毎月いくら使っているのか。保険や投資はいくらあるのか。これから教育費など、どんな支出が必要になるのか。
こうしたことは全て把握していなければ、任されてのお金管理はできない。
つまり、家の中の物を把握することと、お金の流れを把握することは、意外とよく似ている。
習慣の積み重ね
掃除ができる人は、毎回大掃除をしているわけではない。※お笑いコンビ、DTの松本氏も「綺麗好きな人は掃除しない、なぜなら汚さないから」?と言っている。笑。
前出のブログでも書いたが、私は掃除が好きだ。
〜👇良ければ読んでいただきたい〜

前述したような小さな行動は、繰り返しているうちに「習慣」となる。
おそらくではあるが、お金も同じだ。
毎月いくら使っているのかを確認し、必要のない買い物はしない。固定費を見直し、先取りで貯蓄(投資する)する。
お金を使わない生活なんて…、と思う読者諸兄も一定数いるかとは思うが、これが積もって、私はFIRE(Financial Independence, Retire Early)をした。
大切なのは、一度に大きな成果を出すことではなく、無理なく続けられる仕組みをつくることだ。
これは仕事にも言え、一攫千金などほとんど無い。
掃除も貯金も、仕事、趣味でさえ、一発勝負ではなく習慣なのである。
コツコツとアスファルトに刻み込んでみよう…笑。
持つ人、使う人
トマス・J・スタンリーは、100万ドル以上の資産を持つアメリカ人を調査し、一般的な「お金持ち」のイメージと、実際に資産を築いた人たちの違いを調べた。
その内容を紹介した本が、『お金が“いやでも貯まる”5つの「生活」習慣』である。(Aiue Office)
この本から感じるのは、資産を築いた人が必ずしも派手な生活をしているわけではない、ということだ。
高級車や高級時計を持っているからお金持ちなのではない。
お金を持っている人と、お金を使っている人は違う。
この違いは、物との付き合い方にも表れる。
森秋子さんの『「捨てる」と、お金も時間も貯まる』では、必要のない物を手放し、買い物や生活用品との付き合い方を見直す考え方が紹介されている。(KADOKAWAオフィシャルサイト)
さて私は、だが、何でも捨てればいいとは思っていない。そもそも気に入った物は長く使いたいからこそ、最初から必要のない物を買わないようにしている。
つまり、『買い物に妥協しない』この一点のみ。
これは、近藤麻理恵さんの片付けの考え方にも通じる。単に物を減らすのではなく、自分にとって大切な物を選ぶという発想だ。(こんまり公式サイト)
お金の使い方も同じである。
自分にとって大切なものがわかっていれば、周囲に流されて無駄な買い物をすることは少なくなる。
また、これは持論だが、お金は道具でもある、と同時に『時間or自由』を形成できる便利なもの。と私は認識している。
大切に保管し、あるべき場所にきちんとしまってあり、使い方を理解している。つまり掃除をして家の中を整理するのと同じ感覚だと思う。
「自己管理」とお金の関係
ここで、誤解のないようにしておきたい。
「掃除をする人ほどお金持ちになる」と証明されたわけではない。
研究で比較的はっきり示されているのは、自己コントロールと金融行動の関係だ。
2017年の研究では、自己コントロールが高い人ほど、給与から貯蓄するなど、金融面で望ましい行動を取りやすい傾向が報告されている。(サイエンスダイレクト)
また、2021年のメタ分析では、金融面での自己管理戦略が、支出の削減や貯蓄の増加につながる可能性が示されている。29研究、12種類の戦略をまとめた分析である。(PubMed Central (PMC))
つまり「掃除をすると金運が上がる」という話よりも、
自分の生活を把握し、必要なものを選び、決めたことを続ける習慣が、お金の管理にもつながる
と考えるほうが現実的だろう。
掃除とお金は同じ「整える」作業
私が掃除をするのは、お金を意識してのことではない。
きれいな家のほうが気持ちいいからだ。
床がきれいで、物が少なく、必要なものがすぐ見つかる。車もできるだけきれいにしておきたい。そういう状態が好きなのである。
そして、生活を整えることを意識していると、お金についても「何となく使う」ことが少なくなりやすい。
必要のない物を増やさず、必要のない支出もしない。
毎日、掃除をするように、家計や保険、投資も当たり前のように見直す。
この共通点を、私は「生活における余白」と呼んでいる。
部屋に、時間に、お金に余白がある。
日本の水墨画を見てほしい。
そのすべての『美』は余白から始まっているからだ。
ギリギリまで物や予定や支出を詰め込まなければ、何かあったときにも対応できる。そして何より、気持ちが楽になる。
「自由」というのは案外「不自由」からやってくるものなのかもしれない。
まとめ
今回のテーマは、掃除をすればお金が貯まる、という単純な話ではない。
しかし、
自分の生活を把握し、必要なものを選び、余計なものを増やさない習慣は、掃除にもお金の管理にも共通している。
家の中を見れば、その人が何を大切にしているのかがわかる。
お金の使い方を見ても、同じことがわかる。
部屋も、お金も、人生も、自分が管理できる範囲に整えておく。
それが、『自由』につながり、私にとっての「豊かさ」に昇華していく。
掃除が好きで、物は少なくていい。気に入ったものを長く使い、お金の流れも把握しておきたい。
54歳になった今、今までを振り返ってみると、そんな小さな習慣の積み重ねの連続が、今の生活をつくって来たかのように思う。
最後に。
我が家で唯一、私の『アンタッチャブル』がある。
そう、妻の領域である。
ここは無理に整理しない。見て見ぬふりをする。
※私にはかなり辛い作業なのだが…。笑
手に余ってそうなら、一声掛ける。
「よろしく!」と言われた時だけ、手をだす。
夫婦円満。
自由よりも、お金よりも、整えることよりも、何より大切なことである。
おすすめ書籍
- 本田健『やたらとお金が貯まる人の習慣』
本田健さん公式・書籍紹介 - トマス・J・スタンリー『お金が“いやでも貯まる”5つの「生活」習慣』
本田健さん公式・書籍紹介 - 森秋子『「捨てる」と、お金も時間も貯まる』
KADOKAWA公式・書籍紹介 - 近藤麻理恵『人生がときめく片づけの魔法』については、公式のKonMari Methodも参考になります。 KonMari公式サイト
参考になる研究
「掃除=金持ち」という直接的な証明ではありませんが、自己コントロールと貯蓄行動については研究があります。
また、2025年の研究では、家の中の散らかりと心理的ウェルビーイングの関連も調べられています。
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