「えー、可愛い自転車ですね」
ブロンプトンに乗っていると、かなりの確率でそう言われる。
うんうん、そうであろうそうであろう。
小さな車輪に、独特のフレーム。そして折りたたむと驚くほどコンパクトな車体。
イギリス生まれの折りたたみ自転車、Brompton(ブロンプトン)
私が所有しているのは、「スターダストブラック」限定カラーのM3。
M型ハンドルの3速モデルだ。
2017年10月に購入してから、もうかれこれ9年ほどになる。
それでも今なお、私の中では「買ってよかった自転車」の上位に入っている。
そして最近、もう一台買って妻と2人でブロンプトンを楽しみたいと思うようになってきた。時間に余裕が生まれたからかもしれない。
ただ……現在の価格を見ると、財布の余裕を考えてしまうのも、これ現実。笑。

当時のマニュアルと保証書。
ブロンプトンを買った理由
ブロンプトンを購入した頃、私はハイエースに乗っていた。
件の285万sayonaraハイエースだ。👈良かったら覗いてみてね。
ハイエースは息子たちの自転車のみならず、私のモンキーも載せた。
車内で立って作業のできるスペースのありがたみは、あの頃の私たちには家宝以外の何ものでもなかった。
そう考えると、わざわざ高価な折りたたみ自転車を買う必要があったのか、と言われれば、正直よく分からない(笑)。だって、そのままの乗せられる環境でしたから。
話は逸れるが、実は私は以前、コペンローブに乗っていた。
ハイエースを仕事と割り切って使用していたので、日常の足にはコペンを用いていた。
なんと、このブロンプトン、コペンのトランクにすっぽり収まってしまう!その代わり、コペンの最大の魅力である、「オープン」には出来ないのだが…。
※コペンは屋根「ルーフ」をトランクに収納するため、オープンカーにする場合、トランクにモノはほとんど積載できないのである。〜コペンは現在長男が乗っている。また、紹介する予定。
ここではブロンプトン、本領発揮である。
コペンに乗せて、少し遠方まで行きポタリング。最高である。

車に積んで、知らない街を走る
私が一番気に入っているブロンプトンの使い方は、輪行ではない。
車に積んで、遠くまで行くこと。
これが実に楽しい。
車で少し遠くまで走る。
そして、道の駅だったり、有料駐車場だったり、目的地の近くに車を止める。もちろん、駐車して良い場所を選んで、だ。
そしてブロンプトンを取り出す。
小さなリュックを背負って、天気のいい日にポタリングへ出発する。
これが最高に気持ちいい。ひとりきりの贅沢な時間である。
車では入っていけないような細い道にも入っていける。
自転車だからこそ見えてくる風景がある。
大きな道路を走っているだけでは気付かなかった、小さな路地。
そこに暮らしている人たちの日常。
道端に置かれた野菜の無人販売。
「こんなものまで売っているのか!?」と驚く、初めて見る自動販売機。
そういうものを見つけるたびに、カメラに収め、自己満足に浸る。
ブロンプトンでポタリングをする楽しさは未知数である。


小さいけれど走る走る
ブロンプトンを初めて見た人は必ずこう言う。
「このチャリ、車輪が小さいから、いっぱい漕がないと進まないんじゃない?」
「こういう小さい自転車って、結構体力使うんですよね?」
確かに見た目だけなら、そう思うのも必然。
しかし、皆は知らない。ブロンプトンの本当の実力を。
乗ってみればわかる。
この自転車は羊の皮を被った狼、だということを。
私のM3は3速変速、ブロンプトンはコンパクトな車体ながら、ギア比と変速機の組み合わせがよく考えられている。もちろんロードバイクのようにスピードを追求する自転車ではない。
しかし、普通のクロスバイク辺りになら、負けないくらい普通に走る。
少なくとも「小さいから全然進まない」ということは決してない。
むしろ、街中を走ったり、ちょっとした坂道を走ったり、知らない道をのんびり楽しむには十分な性能を持っている。
そして、この「十分」というところが、私は好きなのだ。
速さを競うのではなく、カメラをぶら下げ、景色を楽しみながら走る。
街中の見た事のない景色が、ブロンプトンにはよく似合う。
思ったより軽くない
さて、一つだけ誤解を解いておこう。
皆、この小さなボディを見ると「軽そう!」と思うらしい。
いやいや、これが実際に持つと「ん!?結構重いぞ」となる。
クロモリフレームを採用していることもあり、コンパクトな見た目から想像するほど軽量ではない。
実際、11kgちょいある。
私自身、電車に乗せて移動するような使い方はほとんどしないので、そこまで気にならないが、都会で所有を考えている読者諸兄には、気になる重さであろう。
実際、店舗でお試しいただきたい。
あの小ささが、軽さをイメージさせるんだろうな…。ある意味秀逸。
9年、壊れたことはない
頑丈なこと。これは私がブロンプトンを気に入っている大きな理由の一つだ。
購入してから、もう9年ほどになるが、今のところ故障はない。
もちろん消耗品は交換する。
タイヤなどは、そろそろ何回目かの交換時期である。
購入したところの店主さんとは今でも懇意にしているし、専門店だけあって様々なことに詳しくて頼りになる。
特に修理する箇所などがなくても、ブロンプトンの話ができるだけで嬉しい。楽しい。
自転車そのものだけではなく、こうした「人とのつながり」まで含めて、長く所有する楽しさを味わえることは、人生の愉悦でもある。
100km近く走った時に
そんなブロンプトンで、一度かなり長い距離を走ったことがある。
おそらく100km近く。
サイクルメーターを付けていなかったので正確な距離は分からないが、丸一日かけて走った。
これはさすがに疲れた。
特に、お尻が痛い。
普段乗っているときは、それほど気にならない。
ブロンプトンのサドルは比較的ソフトで、他の折りたたみやクロスなどより、全然優しい座り心地だと思っている。
ところが100km近く走るとなると話は別。
まあ、これはブロンプトンに限った話ではない。
どんな自転車でも100km走れば、お尻は痛くなるだろう。
でも、「ブロンプトンで100km近く走れるんだ」ということを実際に経験できたのは、ちょっと嬉しかった。
ブロンプトン「ワンメイクレース」
ブロンプトンには、のんびり走る折りたたみ自転車というイメージがあるかもしれない。
ところが、だ。この自転車、実はレースまである。
「Brompton World Championship」
ブロンプトンだけで競う世界的なイベントで、現在も開催されている。
2026年の大会でも、メインレースのほか、リレーやパレードラップなどが予定されている。
そして、ブロンプトンのレースが面白いのは、単に速さだけではない。
スーツ姿で参加する人までいるではないか!
さすがジェントルマンの国、イギリス。
自転車に乗ることそのものを楽しみながら、ちょっとしたユーモアも忘れない。
そういう文化も、ブロンプトンの魅力の一つだと思う。

色とデザインを楽しむ自転車
ブロンプトンは、カラーが豊富なことでも知られている。
私が持っているのは「スターダストブラック」
黒なのだが、ただの黒ではない。
光が当たると、細かなラメが見える。
グロスブラックにラメをあしらった特別な塗装として販売されていた。
こういうところがブロンプトンらしい、私は一目惚れして購入。
そして、軽くカスタムやお気に入りのバッグなどでコーディネート、自分だけの一台にしていく。
最近ではブラックエディションのように、パーツまでブラックで統一したモデルもあり、昔ながらのクラシックな雰囲気とはまた違った格好良さがある。
ブロンプトンカスタム
ブロンプトンは純正・社外を含めて、カスタムパーツやアクセサリーが豊富だ。
私が面白いと思うのは、いわゆる「速くするためのカスタム」だけではないところ。
むしろ、おしゃれにするためのカスタムがよく似合う。
フロントにバッグを取り付けたり、メッセンジャーバッグを合わせたり。
ライトも、普通の自転車用ライトとは少し違う、クラシカルな雰囲気のものを選んだりできる。
現在のブロンプトン純正アクセサリーにも、フロントバッグやメッセンジャーバッグ、ライトなどが用意されているので、気になる読者諸兄は検索してみてほしい。
特にフロントキャリアブロックは、バッグをワンタッチで取り付けられるブロンプトンらしい便利なパーツだ。
ブロンプトン人気
ポタリングをしていると、ロードバイクの人たちとすれ違うこともある。
そんなとき「あ、ブロンプトンだ」という感じで見てもらえることがある。
手を振り、挨拶を交わす。結構、楽しい。
ロードバイクとはまったく違う方向性の自転車なのに、分かる人には分かる。
自転車好きの人は、自分の乗っているバイクだけではなく、周りにも気が向くらしい。
なんとも、おおらかな世界だ。
それともブロンプトンの存在が、皆をそうさせているのか?
真偽の程は定かではないが、もしそうであれば嬉しい。
そんなこんなを書籍でお勉強も、また楽しい。
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ブロンプトン購入金額
私が購入した頃、ブロンプトンは20万円くらいだった。
当時としても、折りたたみ自転車として考えれば安い買い物ではない。
しかし、10年近く乗った今となっては、
「買っておいてよかった」と心から思う。
10年前にアップル株買っておけばよかった、と思う気持ちにリンク。笑
一方で、今からもう一台買おうと思うと、少し考えてしまう。
現在、ブロンプトンのC Lineは公式サイトで304,700円(税込)からとなっている。
もちろん昔のM3と現在のC Lineではモデル構成も変わっているので、単純比較はできない。
それでも、「ブロンプトン、この10年近くでこんなに高くなったんだ……」
と思ってしまうのは正直なところだ。
円安や物価高など、いろいろな要因があるのだろう。
10年前の感覚で、「もう一台買おうかな」とは、なかなか言えない価格になってきた。
妻専用ブロンプトン
最近、私はもう一台ブロンプトンが欲しくなっている。
もちろん、自分一人で2台乗るわけではない。
妻と2人で乗るためだ。
前述したような、ポタリングを楽しむため。
ゆっくりと、温かい日差しの中、二人でお弁当を持って自転車で繰り出す。
想像するだけで、ちょっと楽しそうだ。
車では通り過ぎてしまうような場所を、自転車でゆっくり走る。
疲れたら休む。
歳を重ねた夫婦にはちょうど良い距離を走り、車で帰宅。
秋を想定し、購入計画を進めるのも悪くない。
この記事で紹介しているブロンプトン関連リンク
ブロンプトンの現行モデルやカラーを確認したい場合は、公式サイトが一番分かりやすい。
現行モデル全体を比較するならこちら。
バッグやライト、パーツなどを探す場合はこちら。
フロントバッグを取り付けるためのキャリアブロックも、ブロンプトンらしい便利なパーツ。