54歳、B型、牡牛座。
世間ではまだまだ働き盛りだが、私は少し路線を変えて、いわゆるサイドFIREの暮らしに入った。
とはいえ、ナイトガウン姿でワインを飲み、猫を撫で、葉巻をくゆらせる毎日ではない。
そもそも我が家にいるのは、白い大きなワンコである。
夜は10時に寝て、朝は6時に起きる。結構寝ている割に、やることは次々やってくる。
現在は充電期間。来年からは、自分の時間も楽しめる程度に、少し仕事をしていきたいとも思っている。
仕事一色だった日常から、何気ない会話や笑いのある暮らしへ。
ただし、自由になったからといって、自宅に支払請求書まで来なくなるわけではない。
そこは律儀に届く。笑
そこで今回は、これから20年ほどのお金の使い方を、ざっくり書いてみようと思う。
まずは60歳まで。手元のお金と、少しの仕事で暮らす
60歳までは、手元の現金を中心に、ちょっとした仕事の収入を組み合わせて暮らす予定だ。
たくさん稼ぐより、自分の時間を残しておきたい。
「ブログがもう少し読まれるようになればなぁ」
というのが、今の正直な心の声でもある。
もちろん、計算上は暮らせそうでも、世の中がその通りに動く保証はない。私のこれまでの人生が、よく物語っている。
株価も為替も気まぐれ。物価も、なかなか落ち着いてくれない。
ウチのワンコはもっと気まぐれだが、こちらは可愛いので許す。
この先の子どもたちの教育費もまだある。まずは、その支払いと日々の生活を見ながら進んでいきたいと思う。

年金は60歳から受け取るつもり
私と妻は、それぞれ60歳から年金を受け取る方向で考えている。
理由は、元気なうちに使いたいから。
父は72歳、母は74歳で亡くなった。それだけで自分の寿命が決まるわけではないが、「いつまでも先送りしなくていいのでは」と思うようになった。
もちろん、早く受け取れば年金額は減り、その減額は一生続く。請求後に取り消すこともできない。
だから、実際に申し込む前には、その時の健康状態や家計も含めて、もう一度考えるつもりだ。
今の私には、将来の受取額を増やすことと同じくらい、今からの時間をどう過ごすかが大事なのである。
60代前半は、年金と保険、iDeCoを組み合わせる
60代前半は、年金に加えて、受取時期を迎える保険やiDeCoも使っていく予定だ。
必要なら少し仕事も続ける。
ひとつのお金だけで全部を賄うのではなく、使える時期の違うお金を、順番に生活へ回していく。
投資信託は、できればもう少し寝かせておきたい。
ただし、「絶対に手をつけない」と決めて、暮らしを窮屈にするのも違う気がする。
その時に必要なら、計画を変えて使えばいい。お金は暮らすためにあるのだから。
65歳ごろから、投資信託も少しずつ
65歳ごろには、私名義の投資信託を少しずつ取り崩すことを考えている。
それまで育ってくれていたら、ありがたい。
かなり育っているかもしれないし、思ったほどではないかもしれない。
神のみぞ知る。持ち主に事前に知らされる制度は、残念ながら、ない。
「ほったらかし」は気楽だが、将来の残高まで約束してくれるわけではない。相場と生活費を見ながら、使い方を調整していくつもりだ。
この頃には、子どもたちの教育費も一段落している予定である。
大学まで送り出すのは、なかなか大きな仕事であるが、卒業証書を見たら、私まで卒業した気分になるかもしれない。
仕事を続けるなら、稼いだお金を家計の足しにしながら、健康や社会との接点も保てるような形がいい。
一日中家にいて、妻に「またそこにいるの?」と思われるのも何なので。笑
70歳からは、妻の資産も暮らしに回す
70歳ごろからは、妻名義の投資信託や保険も、夫婦の暮らしに使っていく予定だ。
長く運用できた分、育っていてくれることを期待している。
あくまで期待。予定は未定である。
外貨建ての保険は、受け取る時の為替でも円での金額が変わる。その頃の残高を見ながら、使う分と残す分を考えていけばいい。
年金を土台にして、足りないところを資産で補う。
元気なら旅行にも行きたいし、夫婦で美味しいものも食べたい。
ここまで頑張ってきた妻のお金でもある。残すことばかり考えず、本人が楽しめるように使っていきたい。
私が先にいなくなった後のことも
縁起でもない話だが、私が先に亡くなった後の暮らしも考えている。
妻自身の年金や資産、私の生命保険。住宅ローンについても、団信の契約内容を確認しておく必要がある。
遺族年金を含め、何がどのくらい使えるのかは、思い込みで決めずに整理しておきたい。
息子たちには、勉強の話以上に、家族で仲良くいることや、人との接し方を伝えてきたつもりだ。
困った時に、母の話を聞いてくれたら嬉しい。
ただ、妻の生活はまず夫婦で備えておく。息子たちには、息子たちの暮らしがあるのだから。
私の最後の仕事は、妻が困らず暮らせるようにしておくことなのだろう。
74歳で終わる予定……には、しておけない
父と母の年齢を見て、「私もそのくらいかな」と考えたことはある。
なんともざっくりした寿命予想。B型、どちらかというと文系である。
ただ、90歳まで生きるかもしれない。
「予定より長生きしましたので、ここからは予算がありません」
では困る。
今回は20年をひと区切りにしているが、その先の暮らしも忘れずに、時々計画を見直していくつもりだ。
長生きしたらしたで、笑って暮らせるようにしておきたい。
息子たち名義の投資信託も、長い時間をかけて育ってくれたらと思っている。
期待しすぎない。でも、期待はする。
いつか「親父、ありがとう」と言われたら嬉しいが、毎日元気に暮らしてくれていれば、それで十分でもある。
お金の計画の真ん中にあるもの
ここまで年金、保険、投資の話を書いてきた。
でも、私がこの計画で守りたいのは、通帳の残高だけではない。
家族が健康でいること。
事故に遭わず、起こさずに暮らすこと。
一緒に笑って過ごすこと。
できる範囲で、そこを大事にしていきたい。
ミヒャエル・エンデの『モモ』に出てくる時間泥棒を思い出すことがある。
効率よく過ごそうとしているうちに、会話や寄り道まで削ってしまったら、何のための自由なのだろう。
私もスマホを眺めている間に、時間が消えていることがある。人のことは言えない。
せっかく少し路線を変えたのだから、自分の時間を、自分の暮らしに戻したい。
投資信託は、なるべく寝かせる。
身体は、ほどほどに気をつける。
妻には、気もお金も遣う。
我が家の元気の源なので、ここは大事である。
お金の計画を立てても、株価も為替も寿命も読めない。それでも、使う順番が見えると、少し気持ちは落ち着く。
あとは暮らしながら直していけばいい。
20年後、74歳の私がこの記事を読み返して、
「全部ハズレとるやないかーい!」
と笑っていたら、それも悪くない。

資産の数字は予想と違っていても、隣に妻がいて、息子たちと話ができていたら。
人生としては、なかなかの成功だと思う。
年金の繰上げ受給(日本年金機構)
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/seido/roureinenkin/kuriage-kurisage/20140421-01.html