
会社を閉めてから、夫婦で過ごす時間がずいぶんと増えた。
私はブログを書き始め、好きなことをしながら、のんびりと第二の人生を楽しんでいる。
一方、妻はというと、
「さて、これから何をしようかしら?」
と、少々悩んでいたのである。
そんな妻が、このたび新しいことを始めた。
それが、介護職員初任者研修である。
54歳夫婦、どうやらまだまだ新しいことが始まりそうだ。笑
妻が介護の勉強を始めることになった
きっかけは、妻の友人からのお誘いであった。
息子たちが幼稚園の頃からお付き合いのある方で、もうずいぶんと長いご縁になる。
その方から、こんなお話をいただいた。
「せっかく時間ができたんだから、介護の研修でも受けてみたら? 将来、お母さんの介護もあるかもしれないし」
なるほど。
確かに、これから先の人生を考えれば、介護というものは決して他人事ではない。
自分たちも年齢を重ねていくし、今は妻の母が健在である。これから先のことも、少しずつ考えておかなければならない。
※私は両親を早くに亡くしており、妻の父も60代でご逝去された。
まぁ、とはいえ、今までとはまったく違う世界である事も確か。
妻も最初は悩んでいたようだ。
実は少し前、私たち夫婦は、ある社長さんからお仕事のお誘いをいただいたことがある。
夫婦そろって働くことも考えたのだが、残業なども含めて検討した結果、
「いやいや、ちょっと待て。何のために会社を閉めたんだっけ?」
となり、あえなく断念したばかりである。笑
そんなこともあり、妻もこれからの暮らし方や働き方について、いろいろと考えていたのだろう。
しかし、自分の母親の介護ということを改めて考えたとき、どうやら一念発起したらしい。
妻の実家には弟もいるのだが、これから先のことを考えると、自分も介護について学んでおきたいと思ったようだ。
こうして、妻の新しい挑戦が始まったのである。
木曜日は妻の学校の日
妻が通い始めた講座は、『介護職員初任者研修』というもの。
約4ヶ月間、講義や実技を通じて介護の基礎を学び、最後に修了試験を受ける。受講する講座によって日程や期間は異なるようだが、妻の場合は週に一度、木曜日に通うことになった。
予定どおり進めば、12月頃には修了することになる。
その後、介護の仕事に就くのか、パートとして働くのか、それとも別の道を選ぶのか。
今のところ、まだ決まっていない。
ただ、これからの人生において、介護の知識や技術を身につけておくことは、自身の仕事のみならず、きっと何かの役に立つだろう。
私としても、妻が自分で考え、新しいことを始めてくれた事は、正直うれしい。
ちなみに、介護職員初任者研修は、講義と演習を合わせて130時間の研修である。
介護の基本から認知症への理解、生活支援技術まで、幅広く学ぶ内容になっている。
なかなかに本格的な勉強を始めたわけだ。
さて、妻が木曜日に学校へ通うことになった。
ということは、当然ながら私にも新しい仕事が発生する。
ワンコと一緒に、妻の送迎係を務めることになった。笑
そして、妻が不在の間は、白いワンコ&SECOMとともに自宅を守らなければならない。
なかなかの重責である。
そして朝の喧騒
読者諸兄に情景が分かるよう、少しご説明しよう。
我が家の木曜日は、高校生の次男のお弁当作りから始まる。
朝から家族3人、それぞれシャワーを浴びたり、朝食を食べたりと、なかなかに慌ただしい。
妻は次男のお弁当を用意し、次男は自転車に乗って学校へ出かけていく。
「いってらっしゃい!」
次男を見送ると、ようやく少し落ち着く。
そして、夫婦でNHKの朝ドラを見る。
……おいおい、そんなに忙しくないんじゃないか?
いやいや、忙しくてもこれだけは外せないのである。笑
朝ドラが終わると、妻を車に乗せて隣町の駅前まで向かう。
妻、週に一度の『駅前留学』である。
……どこかの英会話教室みたいな話になってきたな。笑
駅前で妻を降ろし、
「じゃあ、頑張ってね」
と送り出す。
さて、ここからは私の時間である。

自宅警備と散歩、洗濯&執筆
自宅に戻ると、まずは白いワンコのお散歩。
我が家の自宅警備員は、朝夕2回の自宅周辺の巡回を欠かさない。流石だ。
もっとも、最近は年齢のせいか巡回距離も短くなり、歩く速度も少々ゆっくりになってきた。
まあ、ベテラン警備員なので、そのあたりは大目に見てやろう。笑

我が家のベテラン自宅警備員。巡回業務の合間は、もっぱら休憩である。笑
私は散歩から戻ると、軽く掃除をして、洗濯物を片付ける。
そして、パソコンに向かってブログの執筆に勤しむ。
ああでもない、こうでもないと文章を書き直しているうちに、気がつけばお昼。
妻が次男の分と一緒に作ってくれた、私用のお弁当をいただく。
ありがたいことである。そして、実に美味である。
妻が一日中勉強している間、夫はのんびり自宅でお弁当。
少々申し訳ない気もするが、私なりにせめて昼食の時間だけは妻に合わせるようにしている。
そして食後はワンコと一緒に、しばし目を閉じる。
私の場合は15分ほどの休憩である。
ワンコのほうは、いつ目を覚ますのか定かではない。ずっと夢の中で自宅警備。笑
そんなこんなで午後もブログを書き、集中していると、「もうこんな時間!?」と驚いて動き出す。
午後3時になると、ワンコと2回目のお散歩に出かける。
ベテラン警備員にとって、午後の巡回は大切な業務である。
もちろん、ウ◯コの回収も忘れてはならない。笑
30〜40分歩き帰宅すると、そろそろ妻を迎えに行く時間となっている。
再び車を出して、隣町の駅前へ。
夕方5時、研修を終えた妻を乗せて帰宅の途につく。
こうして私の送迎業務は無事終了するのであった。
なかなかに働いた一日だ。
車内ではその日にあった出来事を妻から聞いたり、私が話したり。
自宅までの道のりは、思ったより近く感じる。
夕飯は少しだけ簡単に
帰り道、夫婦でスーパーに立ち寄る。
木曜日は妻も一日中研修を受けているので、夕飯は簡単なものでいいよ、と妻に伝える。
「今日は簡単なものでごめんね、明日から頑張るから…」
妻はそんなことを言うが、いつも大変おいしい夕飯を用意してくれる。
簡単、と言って作るものが、十分においしいのである。笑
結婚当初から胃袋を妻につかまれた私は、本当に幸せ者かもしれない。
次男も帰宅し、家族3人とワンコ一匹で夕飯を囲む。
……もっとも、ワンコは自分のご飯に夢中なのだが。笑
そして、いつもどおりの晩酌が始まる。
妻は研修で習ったことや、その日にあった出来事をさらに話してくれる。
私は私で、ブログのことやワンコのことなど、今日一日の出来事を楽しく話す。
夫婦で営んできた会社を閉め、毎日同じ時間を過ごしていた頃とは、少しだけ違う会話が増えた。
妻に「研修はどうだった」と聞いてみた。
すると、こんな答えが返ってきた。
「受講している仲間がとてもステキな方ばかり!毎回、楽しいよ。教えてもらう事も、これから役に立つことばかり!」
どうやら妻は、私が思っていた以上に新しい世界を楽しんでいるようだ。何よりである。
当たり前なのだが、妻には妻の一日があり、私には私の一日がある。
それぞれが過ごした時間を、夕飯の席で持ち寄る。
こういう時間も、なかなかいいものだと思う。
さて、食事が終われば、今度は夜の家事だ。
洗濯をしたり、ルンバの水拭き掃除の準備をしたり。
我が家の掃除部隊は、夜になっても休むことを知らない。
こうして、慌ただしい木曜日が終わるのである。
我が家の掃除事情については、こちらの記事でも紹介しているので、ご一読いただけたら幸いである👇

夫婦それぞれ第二の人生が始まる
9月も半ばを過ぎ、お彼岸が近づいてきて日中はまだ暑い日もあるが、夜になると少しずつ涼しくなってきた。
窓を開けると、心地よい風が部屋に入ってくる。
寝室も、ようやく気持ちよく眠れる気温になってきた。
そんな秋の夜、ふと考える。
会社を経営していた頃は、夫婦でこんなふうに過ごす時間が、今ほど多くはなかった。
それが今では、私はブログを書き、妻は新しい勉強を始めている。
同じ家で暮らしながら、それぞれが自分のやりたいことを見つけ、少しずつ前へ進んでいる。
会社を閉めたからといって、人生が止まるわけではない。
むしろ、今までできなかったことを始める時間が生まれたのかもしれない。
妻の研修が終わる12月頃には、我が家の車も入れ替わっている予定である。
私の医療保険の見直しも、進むのか、現状維持なのか……。笑
これから先も、いろいろなことが起こるだろう。
その都度、このブログでお話ししていきたいと思う。
もちろん、妻の介護職員初任者研修についても、またご報告したい。
さて、妻は無事に研修を修了できるのか。
そして、その先にどんな暮らしが待っているのか、私自身とても楽しみにしている。
とは言うものの、私は木曜日の『送迎係と自宅警備員』を、引き続きワンコと共に全うする所存である。
忘れてはいけない、SECOMも一緒に、ね。