こんにちは。
ぼく、10歳のゴールデンレトリバーです。
夏はちょっと苦手です。
……いや、かなり苦手です。

だから毎日、エアコンの下(または冷たい床)がぼくの定位置。
家族は「あらあら、また寝てる」って言うけれど、違います。
これは体力を温存するという、とても大事なお仕事です。
暑い日は無駄に動いてはいけません。特に最近の暑さはやばいです。気象予報士の晴山さんも言ってました。
でもね。
「ごはんだよ。」
その言葉だけは聞き逃しません。
今の今まで熟睡していても、0.05秒で起きます。ギャバンの「蒸着」とタメはります。
これには家族のみんな、ビビりながらも毎回笑っています。

食欲だけは一年中、絶好調です。最近のお気に入りは近くのおじさんやおばさんがくれる『きゅうり』。冷やしておやつにもらうんだけど、サイコーっす。ビールが飲めたらなおサイコーっす。
それから、ぼくにはもうひとつ大事な日課があります。
それは、父さんのところへ行くこと。
遊ぶわけでもありません。
なでてもらうわけでもありません。
ただ、そばに「ぴとっ」とくっついて、じーっとします。
家族のみんなはこれを「ルンバの充電」と呼んでいます。
失礼ですね。
ぼくはルンバじゃありません。
英国産のゴールデンレトリバー、由緒正しきジェントル犬(ケン)です。※メンではありません。
……でも、たしかに数分くっついていると元気が出るので、あながち間違ってもいません。
充電が終わると、またエアコンの下(または冷たい床)へ戻ります。
省エネ運転です。最近の白物家電には負けません。
でも、不思議なんです。
父が別の部屋へ行くと落ち着きません。
「あれ!?さっきまでここにいたよね?」
「全く、じっとしてろよ!」と探しに行きます。
でもだいたい書斎にいるのでテコテコ行って見つけると安心。
特に何をするわけでもないんですが、父さんの見える位置を陣取り、また寝ます。
そう、近くにいてくれるだけでいいんです。
ぼくはそれで十分。
先日はお風呂にも入りました。
乾かしてもらったら、もうふわっふわ。
おまけにブラッシングやカットもしてもらうので、ちょこっと時間はかかるけど、終わった後はさらにツルツルフワフワ。みんなが触ってくれるから嬉しいんです!
あ、いや…仕方ないので触らせてあげています。
サービスです。
でも、家族のみんなが笑ってくれると、ぼくはなんだか安心幸せ。
10歳になって、若いころみたいに走り回ることは少なくなりました。
夏は特に寝ている時間も増えました。
でも、ごはんはおいしいし、父さん最近ずっと家にいてちゃんと見えるところにもいるし、エアコンはよく効いているし。
ぼくにとっては、それだけで十分幸せな一日です。
家族のみんなは「寝てても可愛いね」なんて言っています。
そんなに褒められると照れます。
でも、もう少し言ってもらってもいいですよ。
ぼくは今日もエアコンの風を独り占めしながら、お腹をひんやり冷やしてお昼寝です。
父さんが動いたら、また充電しに行こうかな。
ぼくも10歳になりました。元気いっぱいで走るより(いや、もう走れんね)「大好きな人のそばで安心して眠ること」が一番の幸せだと感じてます。
あ、……でも、ごはんの時間だけは別ですよ。
そこだけは、まだまだ現役バリバリです。


