【ライブハウスで8時間の無償労働】35周年のお祝いで、知らない世界を少しだけ覗いてきた話

白いワンコと私のSOHO。 生活(暮らし)にまつわる.etc

昨日は、夫婦揃って久しぶりに働いてきた。

知り合いのマスターが経営するライブハウスが、めでたく35周年を迎えたのである。

その記念ライブが開催されるということで、私たち夫婦はお手伝いに行くことになった。

午後2時半にお店に入り、終了したのは夜10時半。

実に8時間。

しかも、ほぼ立ちっぱなし。休憩なし。

54歳の身体には、なかなかにして刺激的なスケジュールである。笑

しかし、会社を閉めてからというもの、こうして外に出て働く機会は今のところ、全くない。

久しぶりに味わう仕事の緊張感と楽しさ。

そして、妻と二人で働くという、どこか懐かしい感覚。

なかなか面白い一日になったので、今回はそのお話をしてみようと思う。

マスター大忙し

お店に到着すると、マスターはすでに大忙しであった。

機材のセッティング、音響設備の調整、出演者への対応。

何しろ35周年の記念ライブである。

マスター自身もステージに立つ予定なのだから、やることはいくらでもある、と言った感じだ。

一方、私たち夫婦はというと、今回初めてこのお店のカウンターの中に立つ。

当然、何がどこにあるのかもわからない。

ドリンクの作り方も、注文の管理方法も、何もかもが初めてである。

「さて、何をすればよろしいのでしょうか?」

と聞きたいところだが、マスターはそれどころではない。笑

細かな指示をいただく余裕もなさそうだったので、夫婦で相談して、できることから始めることにした。

妻は入場料の受付やドリンクの注文管理。

私はドリンクを作り、提供し、洗い物をする。

とりあえず、夫婦で役割分担は完了である。

長年一緒に商売をしてきた夫婦なので、このあたりの連携だけは、なかなかのものだと自負している。

……もっとも、ドリンクの作り方については二人とも初心者である。笑

ライブハウス35周年記念イベントでドリンクを提供する54歳夫婦のイラスト

午後4時ライブ開始、カウンターも戦場へ

午後4時を過ぎると、いよいよライブが始まった。

お客様も徐々に集まり、店内はそこそこの賑わいを見せ始める。

当然、ドリンクやフードの注文も増えてくる。

妻が注文を受け、私がドリンクを作る。

提供したら、今度は洗い物。

そして、また注文が入る。

「えーっと、これはどこにあるんだ?」

「このグラスでいいのか?」

夫婦二人、なかなかの珍道中である。

それでもありがたかったのは、お客様が不慣れな私たちを温かく見守ってくださったことである。

多少お待たせしてしまう場面もあったが、皆さんおおらかに対応してくださった。

音楽を聴きながら、ドリンクを作り、グラスを洗う。

気がつけば、忙しさの中にも少しずつ楽しさを感じるようになっていた。

そうそう。

仕事って、こういう感覚だったな。

久しぶりにそんなことを思い出したのである。

音楽には、それぞれの思いが詰まっている

今回のライブには、アマチュアの方々が4組ほど出演し、その後、プロの方々による2組のステージが続いた。

オリジナル曲を披露する人もいれば、カバー曲を演奏する人もいる。

音楽のジャンルもさまざまである。

もちろん、私にも音楽の好みというものは当然にある。

そこについて細かく書き始めると、少々長い話になりそうなので、今回はコメントを差し控えよう。笑

ただ、どの出演者も、それぞれの思いを込めてステージに立っていることは伝わってきた。

私自身、40年ほどギターを弾いている。

だからこそ、人の演奏を聴くと、ついつい手元や音作りに目がいってしまう。

「ああ、こんな弾き方もあるのか」

「この曲、今度コピーしてみようか…」

そんな発見もあった。

そして、今回の主役であるマスターも、ステージに立って何曲か披露してくれた。

35年間、お店を続けてきたマスター。

その記念すべき日に、自分のお店のステージで演奏する姿は、なかなかにして素敵であった。

ただ、一つだけ気になったことがある。

機材のセッティングから音響、そして演奏まで。

あまりにも忙しそうだったので、せっかく集まってくれたお客様と、ゆっくり話す時間はあったのだろうか。

そんなことを少し考えた。

もっとも、本人が楽しい一日を過ごせたのであれば、それが何よりである。

35周年、おめでとうございます。

ライブハウス35周年記念イベントで演奏を聴く54歳夫婦のイラスト

飲み屋という異世界

さて、今回のお手伝いで、私が特に面白いと感じたことがある。

それは、お客様である。

私は長年、古着屋を経営してきた。

当然、さまざまなお客様と接してきたつもりである。

ところが、ライブハウスのお客様は、これまで私が接してきた方々とは、また違った世界の住人であった。笑

何しろ、音楽がある。

お酒がある。

そして、タバコもある。

時間が経つにつれ、お客様の表情や仕草、話し方まで少しずつ変わっていく。

入店したときには静かだった方が、数時間後にはずいぶんと陽気になっていたりする。

中には、もはやライブを聴いているのかどうか、少々怪しい方もいらっしゃった。

「一体、何をしに来たんだろう?」

などと思ってしまったが、考えてみれば、音楽を聴くことだけがライブハウスの楽しみ方ではないのかもしれない。

お酒を飲む。

友人と話す。

好きな音楽に身を委ねる。

人それぞれ、楽しみ方は違うのである。

お金を払って、その場所で楽しい時間を過ごせたのであれば、それはそれで素晴らしいことなのだろう。

とはいえ、お酒の飲み方というものは、なかなか奥が深い。

私自身もお酒は好きなので、決して他人事ではない。

他人の振り見て我が振り直せ。

そんな言葉が、頭をよぎった夜でもあった。笑

我々はタバコを吸わないのだが……

もう一つ、今回のライブで印象に残ったことがある。

タバコである。

私たち夫婦は、二人ともタバコを一切吸わない。

ところが、昨夜の店内では、タバコを吸うお客様も多かった。

皆さん、スパスパと実に気持ちよさそうに吸っていらっしゃる。

その横で、私たち夫婦は8時間にわたり、カウンターの中で働いていた。

つまり、吸っていないのに、煙を吸っているのである。

いわゆる受動喫煙というやつだ。

帰宅してからも、衣服や髪についたタバコのにおいが気になった。

「これ、どのくらいで元に戻るんだろうな?」

そんな話にもなった。

もっとも、においが消えることと、煙による健康への影響がなくなることは別の話である。

今回のことをきっかけに、受動喫煙についても少し調べてみようと思う。

54歳になっても、知らないことは山ほどある。

何事も、勉強である。

厚生労働省公式サイト👉受動喫煙について

帰宅後、服についたタバコのにおいを気にする夫婦。横で白いワンコが鼻をクンクンさせている。

さて、8時間働いて、いくらもらったのか?

ここまで読んでくださった読者諸兄の中には、こんな疑問を持った方もいるだろう。

「午後2時半から夜10時半まで、8時間も働いて、いくらもらったんだ?」

ここは、しっかり明記しておこう。

完全にボランティアである。笑

時給に換算するまでもない。

0円である。

もっとも、今回は最初からお金をいただくつもりでお手伝いに行ったわけではない。

これまでお世話になってきたマスターの35周年である。

私たち夫婦にできることがあるなら、少しくらいお役に立ちたい。

そんな気持ちで参加させてもらった。

久しぶりに仕事の感覚も味わえたし、知らない世界も覗けた。

音楽にも触れられた。

お金にはならなかったが、得られたものはなかなか多かったと思う。

ただし、次の日の身体は正直である。

足腰が、しっかり労働の対価を請求してきた。笑

夜10時過ぎの牛丼家

ライブが終わったのは夜10時頃。

片付けなどを済ませ、お店を出たのは10時半。

さて、腹が減った。

考えてみれば、まともな休憩も取らず、ずっと働いていたのである。

そこで夫婦が向かった先は、牛丼店。

夜10時を過ぎてからの牛丼である。

「この時間に牛丼って、どうなんだ?」

特に、現在ダイエット中の妻にとっては、なかなか悩ましい選択であったかもしれない。

しかし、そんなことを考えている場合ではない。

腹が減っているのである。笑

そして、8時間働いた後に食べる牛丼が、うまくないはずがない。

二人でおいしく、おいしーくいただいた。

ちなみに、私たちは今回、一滴もお酒を飲んでいない。

当然、帰りも車である。

音楽とお酒に囲まれた8時間を過ごしながら、最後までシラフだった夫婦。

これもまた、なかなか珍しい経験であった。

夜の牛丼店で、疲れ切った夫婦が並んで牛丼を食べている。

何よりの収穫

帰りの車の中でも、牛丼を食べている最中も、私たち夫婦はずっと話をしていた。

「あのお客さん、面白かったな」

「あの演奏、なかなか良かったね」

「あの曲、今度弾いてみようかな」

話の内容は、取り立てて大したものではない。

ここに一つひとつ書くほどの話でもない。笑

しかし、こうして妻と二人で同じ時間を過ごし、同じものを見て、帰り道にあれこれ話せること。

それこそが、私たちにとっては非常に貴重な時間なのだと思う。

会社を閉めてから、夫婦で過ごす時間はずいぶんと増えた。

家にいる時間も長くなった。

それでも、二人で外に出て、普段とは違う経験をすることで、また新しい会話が生まれる。

まだまだ元気な身体があり、自分たちの頭で考え、感じたことを言葉にできる。

今のこと。

昔のこと。

そして、これからのこと。

そんな話を妻とできることが、私にとってはとてもありがたいもの。

54歳にして、夫婦二人で初めて覗いたライブハウスのカウンターの中。

そこには、今まで知らなかった世界があった。

そして、そこから持ち帰ったものは、思っていた以上に多かったのである。

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我が家の留守番組にも感謝

最後に、もう一つ書いておかなければならない。

今回、私たち夫婦が出かけている間、我が家では次男坊とワンコが留守番をしていた。

妻は、出かける前に夕食を用意してくれていた。

そして帰宅すると、次男坊は食事の後片付けから、次の日にやる掃除の準備(ルンバの動線確保など)まで、しっかり済ませてくれていたのである。

さらに、ワンコのご飯やトイレの世話まで。※この辺は当たり前であるが…。

いやはや、ありがたい。

高校生になった次男坊。

いつの間にやら、なかなか頼もしくなったものである。

ワンコも、きっと立派に自宅警備をしてくれていたことだろう。

もっとも、こちらはほぼ寝ていた可能性が高いのだが…。笑

まだまだ知らない世界は面白い

35周年の記念ライブ。

8時間の立ち仕事。

初めてのバーカウンター。

音楽とお酒とタバコ。

そして、夜10時過ぎの牛丼。

なかなかにして濃密な一日であった。

もちろん、身体は疲れた。

しかし、それ以上に面白い経験をさせてもらったと思っている。

音楽に触れることは、やはり素晴らしい。

今回のライブを通して、私自身もギターを弾く人間として、学ぶことがたくさんあった。

妻も久しぶりに外でお客様と接して、いろいろと感じることがあったのではないだろうか。

そして何より、夫婦で一緒に働き、同じ経験を共有できたこと。

これが今回の一番の収穫だったのかもしれない。

今夜の晩酌でも、きっとまた昨夜の話に花が咲くことだろう。

ああ、そうそう。

今夜はちゃんと、自分たちのペースでお酒を楽しもうと思う。

昨夜は8時間、飲まずに働いたのだから。

……もっとも、飲み過ぎて昨夜のお客様と同じようになってしまっては、元も子もないのだが。笑

マスター、35周年、本当におめでとうございます。

そして、貴重な経験をありがとうございました。

また、夫婦で遊びに行きます。

今度は、カウンターの外側で。笑

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