【塾に行かなかった我が家の息子たち】教育費はいくら浮いたのか?暇になった父が振り返る、我が家の子育て。

二人の息子と間にワンコ。夕陽に向かって座ってる後ろ姿 子どもにまつわる.etc

連休が明けた。

天気はすこぶる良い。

妻は本日、介護職員初任者研修へ向かう日であり、私は昨夜の弓道の疲れが身体にほんのり残るくらいの心地よい朝を迎えていた。

さぁ、これで普段の生活が戻ってくるぞ。

……まぁ「普段」といっても、現在無職の私は毎日がお休みみたいなものなのだが。笑

ところが、である。朝から、ひとつだけ異変があった。

高校生の次男が、パジャマ姿のままウロウロしているのではないか。

「おーい、学校の支度しないと遅れるぞ」

と声をかけてみると、「今日まで休みだよ」とのこと。

えーーー!連休で5日も休んだじゃん!もう学校行けよ!笑

どうやら次男の通う高校は本日まで休みらしい。

しかも金曜日からテストが始まるという。

明日1日学校へ行って、金曜日からテスト。そしてまた土日。

なんじゃそりゃ。笑

台風などの自然災害で休校になった日もあり、授業が少々遅れている教科もあるらしい。

父としては「そんなに休んで大丈夫なのか?」とも思うが、学校が決めたことなので仕方がない。

朝のリビング。学校へ行くと思っている父と、パジャマ姿でのんびりしている高校生の次男。横には白いワンコ

妻は研修、私は皮膚科、次男はテスト勉強

私はいつものように朝食を済ませ、トイレを済ませ、シャワーを浴びる。

そして妻を車に乗せ、隣町の駅まで送り届ける。

妻の「駅前留学」ならぬ、「駅前介護研修」である。

本来ならその後、ワンコの散歩へ行き、父と三男坊で仲良く自宅警備をする予定だった。

しかし本日は次男という強力?(動かない、という意味では)な警備員がいる。そこで自宅警備は次男とワンコに任せ、妻を送りつつ、私は皮膚科へ向かった。少し夏の疲れが出たのか、肌にポツポツができてしまったのである。

来週から沖縄へ行く予定もあるので、念のため診てもらうことにした。

しかし、連休明けの皮膚科、コミコミである。皆さん、連休中に何があったのか?と思うほどの混雑具合。それでも1時間ほどで終了したのはありがたかった。

そして私が病院へ行っている間、次男は家でずっとテスト勉強をしていたようだ。

そこで、ふと思った。そういえば我が家の息子たち。

塾って、行かなかったなぁ。と。

小学生時代はとにかく遊び中心の野生児たち

我が家には4歳違いの息子が2人いる。(現在は21歳と17歳)

長男も次男も、小学生の頃はとにかく友達と遊ぶことが優先だった。

習い事らしい習い事といえば、2人ともピアノをやっていたくらい。

サッカー少年団にも、野球チームにも入らないし、学習塾にも行かなかった。次男だけは漢字が好きだったこともあり、自分から「書道をやりたい」と言い出して通った時期がある。今はもう辞めてしまったが、そのおかげなのか、現在でも字は非常にきれいである。

一方、長男は完全なる野生児だった。とにかく外遊びが好きで、浅瀬の川へ行ったり、自宅の裏山へ行ったり、木の実を大量に拾ってきたりしては妻を困らせていた。笑

そして息子たちが小さい頃から、我が家にはワンコがいた。

庭では息子2人とワンコが、夏になればプールを出して水遊び。我が家では昔から、この3人が兄弟のようなものだった。※ワンコは自分が次男だと思っているらしい。笑

幼い兄弟2人と白いゴールデンレトリバーが庭のビニールプールで遊んでいる夏の風景

中学生になっても塾には行かなかった

中学校へ進んでも基本的には同じだった。長男も次男も学習塾には通わず、テスト前になると自宅で勉強する。

最初の頃は、「友達と勉強してくる!」と言って友達の家へ出かけたり、逆に我が家へ友達が集まったりしていた。

ところが学年が上がるにつれて、それもだんだん減っていった。

気がつけば、2人とも一人で机に向かうようになった。

私たち夫婦が、「勉強しなくて大丈夫か?」などと言うことも、ほとんどない。

自分で時間を決めて机に向かい、疲れれば休憩。すると部屋からピアノやベースの音が聞こえてくる。たまにはNintendo Switchの『あつまれ どうぶつの森』の音まで聞こえてくる。

「おい。それは本当に休憩なのか?」と思わなくもないが、本人たちが自分で決めてやっているので、私たちは基本的に口を出さない。

ちなみに次男は今回のテストで、「学年500人中20番以内」を目指しているらしい。

前回は27番。

本人いわく、「27番という中途半端な順位だった」とのこと。

いやいや、父からすれば十分ですよ。

勉強机に向かう次男。少し離れたところから父と白いワンコがそっと様子を見ている

暇なので塾へ行かなかった経済効果を考えてみる

さて、ここで少し、お金の話をしてみたい。

これはあくまでも我が家の場合であり、塾や習い事を否定する話ではまったくない。誤解がないようにお伝えしておくが、まぁ、暇な父親の戯れだと思って読んでほしい。実際には子どもによって向き不向きもあるし、家庭によって教育方針も違う。そこは理解した上で読者諸兄にはお話ししたい。

で、ふと思ったのである。

「うちの兄弟が塾へ行かなかったことで、いったいいくら使わずに済んだのだろうか?」と。

周囲のお父さん、お母さんから聞いた話では、小学校高学年になると、学習塾やスポーツ、その他の習い事へ通う子が多かったと記憶している。

中学生になると、高校受験を見据えて塾へ通う子も増える。

仮に中学校の塾代を月3万円としてみよう。

年間36万円、3年間なら108万円かかり、兄弟2人なら216万円である。

もちろん塾によって料金は違うし、夏期講習や冬期講習、模試、教材費などが加われば、さらに費用がかかる場合もあるだろう。そして習い事というものは、お金だけの話でもない。

夜の送迎、帰宅するまでの心配もあるし、スポーツなら土日の試合、応援と当番。

それぞれの家庭で、本当にいろいろあると思う。

我が家の場合は、それらがほとんどなかった。

だから結果として教育費を抑えられただけでなく、家族みんなで夕食を囲む時間が、とても多かった。

今になって振り返ると、私にとってはお金以上に、そちらの方が大きかったような気がする。

家族4人で夕食を囲み、足元には白いワンコ。みんなで笑いながら話をしている温かな食卓

高校中退の父、勉強は教えられないが…

私は高校中退の人間である。しかも登校したのは7日間。在籍期間は約1ヶ月。早っ!笑

だから息子たちに数学や英語を教えてやれる父親ではない。

今の高校数学なんて見せられたら、アレルギーものである。ムリムリ。笑

その代わりと言ってはなんだが、私は私なりに伝えられることは話してきたつもりだ。

長く商売をしてきた中で経験したこと。

世の中がどういう仕組みで動いているのか。

人はどんな時に喜び、どんな時に傷つくのか。

仕事とは、お金とは何なのか。

人との付き合い方や、失敗した時にどう考えるのか。

そんな話を夕飯を食べながらよくしてきた。

息子たちが小さい頃には、一緒にお風呂へ入りながら、その年齢に合わせていろいろな話もした。

学校のテストには出ないし、偏差値にも関係ない。

それでも父親として彼らに渡せるものがあるとすれば、私の場合はそういうものだったのだと思う。

そしてありがたいことに、今でも我が家は仲が良い。

「塾へ行かなかったから良かった」わけではない

ここは本当に誤解のないように書いておきたい。

私は、「子どもは塾なんて行かなくていい」と言いたいわけでは決してない。

塾へ行くことで伸びる子もいるし、スポーツや習い事で、一生ものの経験や仲間を得る子もいる。

それはその子によって違うし、家庭によっても違う。

ただ我が家の場合は、息子たちが塾へ行かず、自分たちなりの方法で勉強する道を選んだ。

そして私たち夫婦は、それを見守ってきた結果として、家族で過ごす時間をたくさん持つことができた。

大学生になった長男と、高校生になった次男を見ていると、

「少なくとも我が家には、このやり方が合っていたのかな」とは思っている。

正解だったのかどうかなんて、まだ分からない。

彼らの人生は、まだこれからだから。

来週は長男と沖縄で合流

そんな我が家の長男は現在、親元を離れ、一人暮らしをしている。

私は来週から沖縄へ行き、長男と合流する予定だ。

私は私で、やらなければならない用事もいくつかある。

しかし、それが終われば――。

父と息子で飲む、そしてまた飲む。

小学生の頃、庭でワンコと走り回っていた野生児と、54歳になった父親が2人で沖縄をウロウロする。

そう考えると、なかなか感慨深いものがある。

沖縄の青い海を背景に、54歳の父と大学生の長男が三線を弾いている後ろ姿

父には、ひとつだけ野望(希望)がある

息子たちの人生は、息子たちのものだ。どんな仕事を選んでもいいし、どこに住んでもいい。好きなように生きればいいと思っている。

結婚するもしないも、もちろん本人たちの自由だ。

……分かっている。父だって、それくらいは分かっている。

ただし、ひとつだけ。

ほんのひとつだけ、父には密かな野望ないしは希望がある。

どちらの息子でもいい……。
できれば二人ともなら、なおうれしい。

いつの日か、お前さんたちの子どもの顔を見せていただくわけにはいかないだろうか。笑

つまり、孫が欲しい。笑

息子たちにいろいろしてきた見返りなど、もちろん求めてはいない。いないのだが……。

もし神様(そんなものがいるとして)が、

「お父さん、子育てのリターンをこの中からひとつだけ選んでください」などと言うのであれば、

私は迷わず、「孫でお願いします!」と即答するだろう。

いつの日か、また家族が増えて、みんなでワイワイ食卓を囲める日が来たらいい。

そんな未来が叶うのであれば、54歳から先の20年、30年も、なかなか楽しそうではないか。

まぁ、その前に。

次男よ。

テスト、頑張ってこい。自転車の空気は入れておいたぞ。

長男よ。

体調管理頼むぞ。一緒に飲むのだから。

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