沖縄珍道中、5日目。
10月5日は、長男とは別行動である。
ここまでの話を読むと、息子とあちこち出かけて、食べて、飲んでいるだけの父に見えるかもしれない。
「沖縄珍道中4日目、三線と宜野湾のエイサーの記事」はこちら。
……まぁ、間違ってはいないのだが。笑
実は今回、沖縄に来たのには、観光以外にもやるべきことがあって、今日はその用事のために動く日だった。詳しいことは割愛するが、車で郵便局やいくつかの施設を回り、あちらへ、こちらへ。
そこそこ忙しく動いていたのだが、肝心の、いちばん進めたかったことは思うように進まなかった。動いた量と、用事が片づいた量は、どうやら比例しないらしい。
続きは明日へ持ち越しである。

ミスター金城にて沖縄ひとり暮らし
今日から宿も変わった。
沖縄県中城村にある、ミスター金城である。
沖縄で宿を探したことがある方なら、見かけたことがあるかもしれない。マンションの一室で暮らすように泊まれる、コンドミニアム型の宿泊施設だ。
我が家は、結構ここを使う派である。
今回の部屋にも洗濯機やコンロがあり、まさに一人暮らし状態。
至れり尽くせりのおもてなしを楽しむというより、自分のことは自分でやりながら、気楽に過ごす感じが私には合っているし、二、三日も泊まっていると、だんだん自分の部屋ではないかと錯覚してくる感じが、また良き。
沖縄に来ているのに、洗剤を買い、洗濯機を回し、浴室乾燥で洗濯物を乾かす。何をしてるんだ?という、ある種の錯覚には陥るが、旅先でも洗濯物はきちんとたまるのである。
やらねばならぬ。笑
しかし、これがなかなか便利なのだ。使った服をがっつり洗えるし、電気ポットでお湯を沸かせば、コンビニで買ってきたコーヒーも飲めるし、小腹が空けばカップラーメンも。
近くにはセブンイレブンもある。
こうして生活の道具が揃ってくると、宿というより、数日間だけの「沖縄の私の部屋」になってくる。
ミスキン(ミスター金城)に歌ができた!
そんな、使い慣れたミスター金城で、今回は驚いたことがある。
なんと、歌が流れていたのである。
耳に残ったのは、「ミスキン〜、ミ〜スキ〜ン♪」という響きだった。
正確な歌詞までは覚えていないのだが、なんともコミカルな音楽が流れるなか、私は笑いながらチェックインを済ませた。いつもの宿へ来たつもりが、思わぬところで楽しませてもらった。
早速、息子たちと妻にも、この歌のことを伝えた。我が家はミスキンをよく使うので、こういう話は妙に盛り上がる。観光名所の話でもなく、きれいな海の写真でもなく、宿の歌で家族が笑っている。
まぁ、我が家らしい沖縄の楽しみ方かもしれない。
私がここでよく見かけるのは、海外出身と思われる若いスタッフの方たちだ。
会うたびに仕事をしていて、挨拶も欠かさない。にこやかに対応してくれる方が多く、その感じの良さも印象に残っている。
気楽に泊まれる部屋と、感じの良い人たち。
私が繰り返しここを使うのは、そんなところもあるのだと思う。
昼も唐揚げ&夜も唐揚げ
さて、用事を回る合間のお昼は、「鳥玉」で食べた。
卵かけご飯を楽しみつつ、唐揚げもいただいた。
そして夕飯は、宿の近くにある「たけ田商店 中城店」の唐揚げ弁当である。

ここの唐揚げは、とにかくでかい。
弁当のおかずとして、なかなか頼もしい存在感なのだ。
……と、ここでお気づきの読者諸兄もいるだろう。
ん?昼も唐揚げだったではないか。
その通りである。
私は昼に唐揚げを食べ、夜にも唐揚げを選ぶという暴挙に出た。
沖縄に来て5日目。
食事の選択肢はいろいろあるはずなのに、本日の私は鶏肉にずいぶんお世話になっている。
しかし、唐揚げ弁当は良い。ビールも買って、宿の部屋で食べる。
あちらこちらへ動いた日の終わりには、こういう夕飯がちょうどいい。のであろうか…?
大きな唐揚げと、ビールと、自分の部屋のような宿。ひとまず今日は、これで終了。
……のつもりだった。

夜に長男と合流
夜8時を過ぎたころ、長男から連絡があった。
ここで、本日初めての合流である。
お互いにひと風呂浴びてから、私の宿で一杯を交わす。
昼間はそれぞれ別のことをしていたが、夜になって少しだけ顔を合わせる。
離れて暮らしている息子と合流し、こんなふうに過ごせるのも、沖縄へ来ているからこそだ。
二人とも明日は早いので、長っ尻はせずに解散する。
観光地で何かを見たわけではないし、特別なごちそうを囲んだわけでもない。それでも、一日の終わりに息子と一杯飲めた。
今日の締めとしては、なかなか『良き』ではないか。

何もない日の珍道中
今日は、取り立てて大きな出来事があったわけではない。車で用事を回り、宿を移り、洗濯をして、弁当を食べた。
肝心の用事は、明日以降へ持ち越したままである。
ただ、宿のスタッフの方や、お弁当屋さん、郵便局で会う人たちと、観光地を巡っているときとは少し違う場所で、沖縄の暮らしに触れた気がする。
旅に来たからといって、毎日、何か面白いことが起きなくてもいいのだろう。
その土地で洗濯をして、コーヒーを飲んで、夜には息子と一杯。
そんな一日も、あとから思い出すと、案外よく覚えているのかもしれない。
明日に、持ち越した用事はどうなることやら。
ひとまず今日はよく動き、そして、よく唐揚げを食べた。
何もなかったと言いながら、宿の歌に笑い、昼も夜も唐揚げを選んでいる。
これも十分、私の珍道中なのではないだろうか。笑