きっかけは、長男だった。
以前の記事でも書いたように、長男がNISA口座を楽天証券へ変更したいと言い出した。
いか、ご参照あれ👇

理由は簡単「Appleの株を買ってみたい」という長男の希望があったからだ。
それを聞いて、
「なるほど。Appleか……」
と、私もちょっと考えてしまった。
私はアップルの株主ではないが、Apple製品とは、もう30年近い付き合いになる。
そして今になって、(投資を始めるようになって)
「そういえば、Apple株を買っておけばよかったかな?」
などと、思ってみる。
完全に「たられば」の話である。
でも、この「たられば」が、なかなか楽しいので、読者諸兄にお付き合い願いたい。
First Apple
27歳の秋、当時、私は劇団にいた。
よかったら読んでいただきたい👇

今のようにスマートフォンがあるわけでもなく、パソコンを誰もが当たり前に持っている時代でもなかった。ましてや、Macなんて。
しかし、私は天邪鬼である。
PowerBook G3。
この選択肢以外、あの当時の私には全然なかった。Windowsは完全に視界から外れていた。
見た目重視。これに勝るものはない。笑

当時住んでいた二子玉川から電車に乗って、新宿のヨドバシカメラへ。
そして、念願のPowerBook G3を購入。
箱を抱えて電車に乗って帰った。
嬉しくて仕方がなかった。
ところが、である。
家に帰って電源を入れてみたら……
何をしていいのか、さっぱり分からない。
高かった、うん、かなり高かった。
何も分からず買うには、今思えばかなり無謀で高い買い物だったのかもしれない。
救世主、登場
当時、友人の一人に、私よりずっと以前からMacを使っている人間がいた。
彼はインターネットの繋ぎ方や、Macで何ができるのかなどを事細かに教えてくれた。
さらに友人は、その当時、流行り始めていたヤフーオークションなどの情報もくれて、私は物品の販売にもたどり着けた。今で言う”せどり”にて生活費を捻出することに成功する。
また、ヤフオクにてバイクやエフェクター(ギターの機材)など、専門性の高いものまで売りまくっていたおかげで、PowerBook G3の元手は完全にペイしていたことも、今では懐かしい思い出だ。
しかも、今とは大違いで、出品手数料や、その他の経費が全くかからない”0円”時代なので、まさにPowerBook G3様様なのであった。
27歳の私は、感動していた。
PowerBook G3を買ったことから、インターネットを覚え、ヤフオクを覚え、生活費まで捻出してしまった。
今思えば、私にとって『Apple』は単なるパソコンメーカーではなかった。
新しい世界への入り口、マイ・レボリューションだ。
あれから約30年
ずいぶん時間が経った現在。
気がつけば私は54歳。
そして今もApple製品を使っている。
ざっと見渡してみただけでも、
iPhoneが家族で4台。
iPadが5台。
Mac Book Air
デスクトップ もApple。
極め付けに車の後ろには、Appleのステッカーが貼ってある。
かなりAppleに貢献しているような気もする。
そして、今後もやはりAppleは使い続けていくのであろう。
もちろん、Apple製品を使っているからといって、Apple株が上がるわけではない事はガッテン承知の介ではあるが、冷静に考えてもAppleがなくなる世界は想像しにくい。
そこにきて、長男からApple株を買ってみたいと言う申し出。
さて、この後、Appleをどうするか?またまた楽しい難題をもらった気がする。笑。
もし20年前にApple株を買っていたら
ここからは完全に「もしも」の話。
読者諸兄には笑い話、またはある種のお伽話として読んでほしい。
『2006年』
今からちょうど20年前だ。
当時、私は手元に300万円くらいの使えるお金を持っていた。
※厳密に言うと600万円所持、生活防衛資金を300万円と捉えて預金、残金を300万円とした場合、上記の金額300万円は『使っても良いお金』と言う意味で考えていただきたい。
もし、この使っても良いお金の中から、100万円をApple株に投資していたら現在どうなってる?を検証してみよう。
2006年8月30日のApple株は、株式分割を現在の基準に直すと約2ドル。
2026年8月28日の終値は319.70ドルだった。
つまり株価だけを見ると、
約160倍。
もちろん、2006年当時の日本円をドルに交換しなければならない。
2006年8月30日のドル円は、およそ1ドル=117円。
現在は1ドル=159円前後。
この為替変動も含めて単純計算すると……
100万円 → 約2億1,700万円
という、とんでもない数字になる。

もちろんこれは、
・配当を再投資していない
・売買手数料を考慮していない
・税金を考慮していない
・実際の購入日や為替手数料を考慮していない
あくまで「もし2006年に100万円をApple株に投資して、そのまま20年間持っていたら」という単純な試算だ。ここは誤解しやすい場所なので、あくまで『単純試算』であることをご了承いただきたい。
それでも、
「20年前に買っておけばよかった……」
と思ってしまうには十分すぎる威力のある数字だ。
なんなら、”億”の単位を捨てても良いくらい、でもある。※実際はイヤである。笑。
ちなみにAppleは2014年に7対1、2020年に4対1の株式分割を行っている。だから昔の株価と現在の株価を比較するときには、分割調整後の数字を見る必要があるのでここも念頭において欲しい所。
ここからが大事
「では、Apple株を買えばいいではないかー!」
という話ではない。
むしろ私は、ここからが面白いとさえ思っている。
Appleが今後10年、15年、20年でどうなるのか。
これは誰にも分からない。故に株、である。
今までのAppleがすごかったからといって、これからも同じように成長する保証はない。
むしろ会社が巨大になればなるほど、昔と同じような爆発的成長を続けるのは難しくなる。
だって、もう俺たち(Apple)そんなにお金要らないしね。となる。
そんなApple自身も、iPhoneだけの会社ではなくなっている。
2025年度の売上高は約4,161億ドル。(どこか小国の国家予算か!?)
サービス部門も大きな柱になっており、Apple Music、Apple TV、iCloud、App Store、Apple Payなど、製品を売った後にも収益が続く仕組みを持っている。
ここは、私が20年以上Apple製品を使ってきて感じる「Appleの強さ」の一つでもある。
一度Apple製品を使うと、次もApple。
iPhoneを買う。
Macを使う。
iPadを買う。
iCloudを使う。
Apple Watchを使う。
音楽もApple Music。
気がつけば、生活の中にAppleしか無い、と言う状況が生まれている。
私は、すでにその典型かもしれない。
これから10年後
さて、ここからは私の勝手な予想であり妄想。
投資の専門家でもない、ただの『Apple好き50代おっさん』の予想と夢想である。
だから、かなり優しい目で見てほしい。
それでは、行ってみよう。
ここからは「予想」ではなく、複利計算によるシミュレーションです。
元本を100万円として、
- 年利7%
- 年利12%
- 年利15%
で運用した場合を計算してみた。
100万円をApple株に投資した場合の複利シミュレーション
| 想定利回り | 10年後 | 損益 | 15年後 | 損益 | 20年後 | 損益 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 7% | 約197万円 | +約97万円 | 約276万円 | +約176万円 | 約387万円 | +約287万円 |
| 12% | 約311万円 | +約211万円 | 約547万円 | +約447万円 | 約965万円 | +約865万円 |
| 15% | 約405万円 | +約305万円 | 約814万円 | +約714万円 | 約1,637万円 | +約1,537万円 |
※「損益」は元本100万円との差額。税金・手数料・為替・配当は考慮していない。
100万円が20年後にどうなるのか。
年7%なら約387万円。
年12%なら約965万円。
年15%なら約1,637万円。
同じ100万円でも、20年という時間を味方につけると、これだけ差が出る。
もちろんAppleがこれから毎年7%、12%、15%で成長するという意味ではない。
これは株価がその利率で毎年きれいに増えるという『架空の計算』。
現実の株価は、こんなにお行儀よくは動かない。
上がったと思ったら下がる、ギザギザハートの子守唄的チャートが基本。
そして「あ、終わった……」と思い、数年気絶している間に、また上がる。
だからこそ面白い。のかなぁ…。笑
私は株なんて「だいたいそんなもの」だと思っているが、この話を読み、投資を始めようかと思われている読者諸兄にこれだけは伝えておきたい。
この話の情報は利益を保証するものではありません。
投資の最終決定はご自身の判断でなさるようお願いいたします。
Apple株にも「ギザギザ」はある
Appleだって、これからずっと右肩上がりとは限らない。
実際、2026年にもApple株は大きく下落する局面があり、AIや部品供給、サービス成長などを巡って投資家の見方が揺れている。
なので「Appleなら絶対大丈夫」なんて私は思っていない。
しかし、チャートがギザギザになりながらも、長い時間をかけられれば、成長していけると思う会社の株を持つ。
それはそれで夢があり、楽しみもスリルもある投資になる事は間違いないであろう。
私は、そんな面白いリスクなら、甘んじて受けても良いと思っている人間だ。
そして長男のこと
今回、長男がApple株を買ってみたいと言ってきた。
私はまだApple株を持っていない。
NISA口座も信用金庫にあるので、今のところ自分が簡単に楽天証券でApple株を買うわけにもいかないし、いけない。
今は、息子のNISA口座の引っ越しを見守りながら「Apple株」を、私自身が勉強している最中。
不思議な話であるが、なぜか心地良い。
息子からの絶大な信頼は、父としてはとても誇りに感じる。
使い方も分からず、私は27歳の時「PowerBook G3」を買った。
そこからApple製品を使い続けて、早30年弱。
今度は、息子がApple株を買おうとしている。
もし長男が10年、20年とApple株を持ち続けたら。
私は70代。
さらにその先、私の孫の世代(いて欲しいな)まで「おじいちゃんが若い頃からAppleを使っていてね」なんて話ができたら面白い。
株価がどうなるか?なんてのは分からない。
大きく上がるかもしれないし、思ったほど伸びないかもしれない。
もしかしたらAppleそのものが、今とはまったく違う会社になっているかもしれない。
でも、投資を通じて会社を知り、世界の変化を知り、お金について家族で話す。
それだけでも「結構面白い教育」だと、私は思う。
20年先を見ていけたなら
「20年前にApple株を買っておけばよかった」
これは、今となってはどうしようもない。
タイムマシンでもなければ戻れない。
このブログのタイトルのように、本当に乗れたのであれば、どんなに素敵だろうか…。
だから、後悔するより先を見る。
タイムマシンに乗った気になる。
「これからの20年先はどうなるんだろう?」と、仮想タイムマシンに乗って考えてみたい。
100万円が2億円になったという「過去の夢」を眺めるだけではなく「これからの未来」を覗いてみる。
Appleという会社がどう変わっていくのか。
そして、長男がこれからどんな選択をしていくのか。
できれば私も横で一緒に見て、勉強していきたい。
そしていつか孫に、お金の話しを優しく、わかりやすくしてあげられる日が来たら、それもまた楽しい。
株式投資というのは、単にお金を増やすためだけのものではないのかもしれない。
時間という乗り物に乗る楽しさ。
未来を想像する豊かな感性。
そして、次の世代へ何かを残す尊さ。
そんなことが投資を通してできたなら、なかなか壮大な話になるのではないだろうか。
……まあ、その前に。
長男のNISA口座が無事に楽天証券へ引っ越せるのか。
この話の、その2へ続く。
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